If you don’t like the road you’re walking, start paving another one.
ドリー・パートン
アメリカのカントリー・シンガー、ドリー・パートンには名言が多い。「いま歩いている道が気に入らなければ、新しい道を開けばいい」
「いま歩いている道」は、現在自分が置かれている状況だろう。ある意味、現状に不満を抱くのは当然のこと。不満がないのは、向上心がないとも言える。
問題は、そのときの心のあり方だ。気に入らないからといって、ただ不満や愚痴を撒き散らすだけでは何の解決にもならない。まして政府や会社や家族や友人・知人に矛先を向けてもなんら解決にはつながらない。
「新しい道」は平坦とは限らない。別離や経済的苦難がつきものだし、相応の努力と忍耐を求められる。しかし、「いま歩いている道」が嫌なのであれば、「新しい道」を切り開く以外にない。
とはいえ、ここが問題なのだが、「いま歩いている道」が自分のちょっとした創意工夫によって「自分好みの、快適な道」にならないとも限らない。要は、大局的に自分の置かれた状況を俯瞰し、冷静に判断することができるかどうかだろう。その際、道しるべとなるメンターがいたり、指針となるような書物がある人は強い。
結局、物を言うのは、それまでの生き方なのだろう。
(第63回 210801)
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