Love is Nature’s second sun.
ジョージ・チャップマン
14〜15世紀に生きたイギリスの劇作家ジョージ・チャップマンの言葉。意味は「愛は、自然界の第二の太陽である」。Natureが大文字になっていることから、ただの自然ではなく創造主という意味合いがあるのだろう。
愛という言葉はあまりに人口に膾炙することが多いためか、本来の意味を失っているのではないかと思う。〝愛し合って〟結婚したのに、簡単に別れてしまうケースがあとを絶たない。むしろ、離婚率は上がるばかりなのだから、世の中に敷衍する愛とはそんなものなのだろう。
太陽がいつも同じ量の光を与え続けるのと同じように、愛もまた〝ほぼ同じ量の温かみを生涯与え続ける〟ものなのではないか。つまり、愛もSDGsのひとつなのではないかと思う。いきなり燃え上がるように相手を好きになったり、ちょっとした諍いで熱が冷めてしまうのは、本来の愛ではない。年齢とともに自分も相手も変わる。それを受け入れ、等しく温かみを注ぐことができる状態こそ愛と呼びたい。
(第75回 211010)
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