海の向こうのイケてる言葉
HOME > Chinoma > 海の向こうのイケてる言葉 > Out of sight, out of mind.

ADVERTISING

私たちについて
紺碧の将

Out of sight, out of mind.

ことわざ

 中学を卒業する時、ちょっと親しかった先生が、この言葉を添えた色紙をくれた。日本語では「去る者は日々に疎し」と訳されることが多い。

 たしかにそうかもしれない。視覚と脳はつながっている。

「外国に行っても絶対忘れないでね。手紙のやりとりしよう。絶対だよ」

 メールがなかった時代、そんな約束をした友人同士がいたとして、いったいどれほど手紙のやりとりが続いていたことだろう。やはり人は、会わなければ忘れてしまうのだ。

 3年以上に及ぶコロナ禍によって、この言葉の意味を体感した人も多いだろう。事実、私もそうである。

 とはいえ面白いもので、反対の意味の言葉もある。

 

「君子は和すれども同ぜず。小人は同ずれども和せず」(『論語』)

 いい友人同士は理解し合っているから、無闇に一緒にいない。ろくでもない人同士は互いに不信感があるから、いつもツルんでいる。

 

「Absence makes the heart fonder」(ことわざ)

 近くにいないと、かえって愛情が増す。

 

 いずれも真実なのだろう。

(第114回 230402)

 

髙久の電子書籍

『禅ねこうーにゃんのちょっとした助言』

『焚き火と夕焼け エアロコンセプト 菅野敬一、かく語りき』

『魂の伝承 アラン・シャペルの弟子たち』

『葉っぱは見えるが根っこは見えない』

『偉大な日本人列伝』

『本物の真髄』

 

本サイトの髙久の連載記事

◆多樂スパイス

◆死ぬまでに読むべき300冊の本

◆音楽を食べて大きくなった 

【記事一覧に戻る】

ADVERTISING

メンターとしての中国古典(電子書籍)

Recommend Contents

このページのトップへ