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紺碧の将

ヨコハマの磨き方

2023.05.15

 久しぶりに横浜で飲むことになった。場所はみなとみらい。その店は水上に突き出した独特の立地で、私の好きな作家の名を冠している。暮れなずむ時間帯の移り変わりを楽しめる、贔屓の店である。

 いきなりそこへ行くのも無粋だと思い、みなとみらい線で終点の元町・中華街駅まで行き、そこから歩いて向かうことにした。3駅分の距離はちょうどいい。

 久しぶりに山下公園近辺を歩き、以前に増して魅力度が増していることに感嘆した。

 まず、余計な看板や汚い貼り紙などがほとんどない。樹木がたくさんあり、草花もきれいだ。古い建物を活用し、新たに造った建物も、周囲に溶け込んでいる。

 こういう光景は、誰かが「抜け駆け」しては絶対に生まれない。それを抑制するのは、条例と民意だろう。

 4年ぶりに会う人もいた。コロナ禍があっても元気そうで、なにより。

 時間は過ぎているが、その空白を感じさせない会話ができるというのは貴重だ。

 

ランドマークタワーの下に、くだんの店がかすかに見える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店の近くにある帆船、日本丸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(220515 第1179回)

 

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