絶景を見ることは、心の貯金
2024.06.04
今まで一度も訪れたことのない県が4つある。佐賀・大分・香川・徳島である。熊本へ行ったついでに、レンタカーで佐賀と大分を回った。これで、行ったことのない県は、香川県と徳島県のみとなった。
まずは佐賀県。どうしても行ってみたいところがあった。秀吉が朝鮮出兵の際、拠点とした名護屋城跡である。
と、その前に、壱岐島の南東、日本海に突き出た七ツ釜を訪れた。佐賀県出身の知人や、熊本で会った人に「佐賀へ行くのなら、ぜひ七ツ釜を見たほうがいい」と言われていたからだ。
七ツ釜は、玄武岩が玄界灘の波涛の侵食作用でできたもので、遠く霞んで見える離れ小島とみごとな調和をなしている。溶岩が冷えて固まる際に収縮して発生した岩肌は、柱のように規則正しく並んでおり、「柱状節理」と呼ばれている。
この光景は、生涯ずっと忘れないだろう。
これが柱状節理
手前の岩肌と遠くの離れ島の対比が絶妙
七ツ釜の近くには、透明なイカで有名な呼子(よぶこ)がある。頭部と胴体は天ぷらにしてもらった
今か今かと「出番」を待つ、水槽のイカ
(240605 第1225回)
髙久多樂の新刊『紺碧の将』発売中
https://www.compass-point.jp/book/konpeki.html
本サイトの髙久の連載記事