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紺碧の将

日本の映画資産を後世に残す

2024.07.25

 以前から気になっていたところがあった。

 国立映画アーカイブという、国立美術館として6番目の施設。

 本館は京橋にある。展示室には古い撮影機や名作映画のポスターや台本などが展示されている。さらに「長瀬記念ホール OZU」という上映ホール(310席)では、ほぼ毎日、古い映画を上映している。当館のデータによれば、2017年12月までに上映した作品は1万を超える。

 私も勢いあまって『大怪獣ガメラ』を見てしまった。子供の頃、本気になって観ていたが、今見るといかにもチャチい。ガメラが壊す東京のビル群は板で作っているのが一目瞭然で、ガメラが建物を壊すと、ビルのなかにはなにもないことがわかってしまう。それでも、真剣に作った跡が随所にある。それが〝夢〟を育んだのだ。

 国立映画アーカイブにはもうひとつ施設がある。それが相模原分館だが、フィルムや資料を24時間空調システムによる管理のもと、1缶ずつ格納する可動棚で保管している(最大約48万缶の映画フィルム缶を収納可能)。

 こちらは一般公開はされていないが、テレビで報道されたのを見たことがあるが、それによると、フィルムが発火して爆発などを起こした場合に備えて、建物の周囲には頑丈な囲いが敷設されている。そういえば、『ニュー・シネマ・パラダイス』で、上映中、突然フィルムが発火して、映画技士が火だるまになり失明するシーンがあった。代わって少年トトが技士の代役を務めていたっけ。

 

京橋本館の入口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バルボ撮影機

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミッチェルNC撮影機とコニカラー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入れ子構造の撮影機

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポスターもずらり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『東京物語』のポスター。品がある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その台本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(240725 第1231回)

 

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