天空の楽園へ
神戸を訪れたのは何年ぶりだろう。『扉を開けろ』の取材以来だから8年ぶりくらいになるだろうか。
地元に在住する人から、「新神戸駅の近くからロープウェイに乗ってハーブ園へ行かれるといいですよ」と薦められ、さっそく行った。生来せっかちだから、思い立ったら即行動。ぐずぐずするのは好きじゃない。
正式な名は神戸布引ハーブ園。「約200種、75000株の花やハーブが咲き集う日本最大のハーブ園」というふれこみである。
事実、楽園と言って大げさではない。ロープウェイを山頂駅で降りると、ドイツ風の建物がいくつか並び、そこかしこにさまざまな草花が咲いている。意図的に流しているのか、あるいは自生しているハーブが香りを放っているのか、あたり一帯得も言われぬ香りが漂っている。眼下には神戸の市街が、遠くには大阪のビル群が見える。「森のホール」には香りの資料館があり、香木やフレグランスの香りを体験できる。レストランやカフェなどの飲食スペースも充実。
草花を眺めながら風の丘中間駅まで長い坂を下れば、身も心もご満悦。夜景も美しいだろう。
人を集める条件といえば、グルメ・絶景・名所旧跡などが挙げられるが、花を忘れてはいけない。もっとも、メンテナンスする側は大変だろうが。
いざ、ハーブ園へ
山頂駅を降りるとドイツ風の展望プラザが
神戸市街を望む
視界が広いカフェも快適
アートのオブジェとハーブの共演
(241116 第1246回)
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