『Japanist』創刊
いよいよ『Japanist』の創刊にこぎつけた。
手前味噌ながら、ニッポンを知るためにかなり有効だと思う。難しすぎず、平易すぎず。文化や伝統工芸だけではダメ、経済だけではもちろんダメ。本誌には国づくりのビジョンがある。ここが他の日本をテーマにした出版物と大いにちがうところだ。だって、那波多目功一画伯の美しい絵と山田宏氏の崇高な国家理念が同じ書物(あえて雑誌とは言わない)に並んでいるなんて、かなりイケテルと思わない?
本誌は4章だてになっているが、それぞれのメイン記事、
●千玄室─中田宏対談
●山田宏・「日本よい国」構想は国家百年の計
●那波多目功一・引き算の美学
●小川三夫・千年の時をつなぐ、の4本だけで計63ページ。その他全部合わせて約130ページ。
ジャパニスト株式会社は社員ゼロだが、そういう状況でよくぞ仕上げられたものだとわれながら感心している。まるで家内制手工業的だが、ほとんどのページの制作(一字一句、文字の修正まで)を自分で行った。これじゃあ、忙しいわけだよ。ちなみに、アソビ仲間の高久和男さんからは「あまり忙しいのはキミらしくないよ。もっと遊ばないと」とアドバイスを受けた。アソビ友だちが一人減ってしまったことが残念でならないようだった。そう言われても、やるべき時とわかったら仕事はとことんやらねば、生まれてきた甲斐がないではないか。
あとはこの書物(われわれは志誌と呼んでいるが)を広めるためにどのような方策をとるか。宣伝広告費をもたず、大手流通を通さない独自の方法で、着実に広げたいと思う。
完成してまだ数日しか経ていないが、すでに多くのエールが届いている。やっぱり世の中はこういう方向に進んでいると確信を深めている。
本誌に登場していただいた方、非常事態とも言える状況下、広告を出稿していただいたスポンサー各社、執筆者、多くの関係者、そしてこの志誌の誕生を心待ちにしてくれた多くの読者と創刊をともに祝いたい。
(090423 第95回)