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紺碧の将

Spring has come!

2018.03.22

 春が来た。英語ではSpring has come.

 春という実体のないものでありながら、いみじくも「来る」と表現しているところが面白い。

 命が芽吹く季節。温かくなったかと思うと、冷たい風が吹いてきたり、そうかと思うと、みぞれが降ってきたり。三寒四温とはよくいったもので、この季節はまことに油断ならない。冬物をしまったかと思うと、急に寒くなって、「しまった」と思う(ダジャレ?)。

 わが家のネコ〝うーにゃん〟は最近、禅の教えを施したり企業研修のコーチングをしたりと忙しいが、本来の特技は眠ることだ。この季節は特に「暁を覚えず」らしい。朝から夜まで眠りまくっている(その代わり、夜はムダに起きている)。もう人間のような生活を19年もしているのだから、いいかげん夜に行動するのはやめてもらいたいが、なかなか修正が効かないようだ。

 春といえば、多くの人たちの関心は、サクラの開花だろう。もちろん、私も関心はあるが、サクラだけが楽しみではない。例えばハクモクレン、例えばサツキ、例えばフクジュソウ……。それぞれの形、それぞれの色を存分に輝かせながら、私たちの目を楽しませてくれる。否、楽しませようとして咲いているのではない。ただ、ありのままに咲いているのだ。

 春来草自生(春来たりて草おのずから生ず)。四時(しいじ)を経巡りながら、命の盛衰を繰り返す。その妙なる秩序に改めて驚かされる。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。今回は「自分のカラーを大切にする」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180322 第798回 写真上は新宿御苑のハクモクレン、下はツバキ)

 

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