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紺碧の将

〝オヤジの街〟とイタリア街

2018.11.07

 新橋とは不思議な場所だ。銀座に隣接しているのに雑多な印象で、特に夕方以降は安居酒屋に大勢のサラリーマンがひしめき合い、〝オヤジの街〟として賑わっている。私もまごうかたなきオヤジの一人だが、とてもあのパワーにはついていけなく、敬して遠ざけている。

 ところが、浜松町の方へ向かって歩いて行くと、まったく様相の異なるエリアが現れる。通称「イタリア街」と呼ばれるところで、実際、イタリアに来たのかと思えるほど石畳なんかがそれっぽい。カフェやバーがいくつかあって、雰囲気もよろしい。

 都市はいろいろな表情があった方がいい。東京駅だって、丸の内側と八重洲側ではずいぶん違う。それ以上に、新橋のオヤジの街とイタリア街は違いがあるのだ。

 観察していて面白いのは、日本人に好まれるのは、イタリア街よりオヤジの街だということ。オヤジとは言いながら、若い女性もたくさん見かける。やはり、気楽に、安く、大騒ぎできる方がいいのだろう。

 私はどういう場所に出没するかといえば、スノッブなところでもなく、もちろん若者やサラリーマンが大騒ぎするところでもなく、全席喫煙可のところでもなく、ほどほどの料金で落ち着きがあり、食べ物が旨く、いい酒が揃っているところ。ま、それに適うところはあまりないのだが……。その分、そういう店を見つけた時は喜びが大きい。

 

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※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」連載中。第31話は「時が解決してくれる」。

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(181107 第855回)

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