The more things a man is interested in, the more opportunities of happiness he has.
バートランド・ラッセル
20代の頃、ノートの切れ端に書き留めていた言葉。誰かの発言かもしれないし、歌詞の一部かもしれないと思っていたが、ネットで調べると、バートランド・ラッセルの『幸福論』の一部だということがわかった。
当時、いろいろなものに興味を抱く自分の性向に疑問を抱いていた。あれこれと興味の対象が広がり、ひとつのことに集中できないのは欠点ではないかと。そんな時期、この言葉に出会い、そのままでいいのだとお墨付きを与えられたと感じた。
――多くのものに興味を持つほど、幸せを感じられる機会が多くなる。
その言葉が正しいことは、その後の人生において、しかと確認できた。多くのものに興味を抱いても、突き詰めれば根っこは同じ。興味の対象が広がるにまかせていいのである。それは好奇心が旺盛ということなのだから。
(第4回 200527)
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