I don’t dream at night, I dream all day, I dream for a living.
スティーヴン・スピルバーグ
子供の頃に抱いていた夢をずっともち続けている人はどのくらいいるのだろう。多くは安定した生活を手に入れるため(世間とおりあいをつけるため)、ひとつずつ夢を捨てていく。あげく「夢だけじゃ食べられない」と自分を正当化する。
しかし、一方でずっと夢を見続けている人がいる。スピルバーグのように。
「僕は夜、夢を見るのではなく、昼間ずっと夢を見ている。生きるために夢を見ているんだ」
そう。生きるために夢を捨てる人もいれば、生きるために夢を追い続ける人もいる。
そういう人を見て、夢を捨てた人は言うだろう。彼は特別だよ、ふつうの人には彼のようにはできない、と。
ほんとうにそうだろうか。夢を捨てることが〝ふつう〟なのだろうか。
ほんの小さな夢でもいい。生涯持ち続けたいものだ。
え? そういうあんたはどうなんだって?
はい、年齢に合せ、夢を更新しています。
(第19回 200819)
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