多樂スパイス

ADVERTISING

私たちについて
紺碧の将

漢字は楽しい

2021.02.08

 型紙作家・鳥羽美花さんの作品が建仁寺に奉納されていると聞き、建仁寺を訪れた。しかし、緊急事態宣言中は閉山しているとのことで、残念ながら実物を見ることはできなかった。

 瓢箪から駒と言うべきか、祇園近辺をブラブラ歩いていると、興味深い建物を発見した。その名も「漢字ミュージアム」

 漢字をテーマにしたミュージアムだ。毎年暮れに発表される「今年の漢字」の実物も並んでいる。面白いもので、漢字一字だけで、その年にどういう出来事があったか思い出せる(昨年は「密」が選ばれた)。

 漢字を使ってのインテリア・デザインも面白いし、風景を漢字に見立てるコンテストの入賞作品も興味深かった。なるほど、柔らかい頭で身の周りを見れば、漢字がいっぱいなのだ。

 漢字検定の練習問題もあり、自由にトライできる。いちおう文筆家の端くれであるわけだから、挑戦しない手はない。

 まずは安全圏からと、4級でスタート。これは難なく全問正解。次に3級。これもすべて○。次の準2級も合格。次に2級。これは少し間違えたが、正解率は90%くらいでとりあえず合格。そして準1級に挑戦。ここで一気に難易度が上がった。マニアックな問題ばかりなのだ。結局、正解率は半分ほどで不合格。それでも係の女性スタッフは何度も「お父さん、すごいですね」と言ってくれたが(娘連れだったから)、私としては腑に落ちない。

 東京に帰ってから、さっそくブックオフで漢字検定用のテキストを4冊購入した。そして、コーヒータイムに少しずつ問題を解いている。美味いコーヒーを飲みながら、禅語→万葉集の写し→漢字の問題という流れは朝の頭の訓練にもなる。

 だからといって、漢字検定試験を受けるつもりはない。私は試験が嫌いなのだ。そのせいか、この歳になって持っている資格は自動車の運転免許だけ。それで不自由はない。

 それにしても漢字は奥が深い。しかも、とても面白い。

 

館内の壁面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近寄ると、漢字だらけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風景を漢字に見立てるコンテスト。上から「多」「山のなかの山」「心」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(210208 第1056回)

 

●知的好奇心の高い人のためのサイト「Chinoma」10コンテンツ配信中

 

本サイトの髙久の連載記事

◆音楽を食べて大きくなった

◆海の向こうのイケてる言葉

◆うーにゃん先生の心のマッサージ

◆死ぬまでに読むべき300冊の本

◆偉大な日本人列伝

 

髙久の著作

●『葉っぱは見えるが根っこは見えない』

 

【記事一覧に戻る】

ADVERTISING

メンターとしての中国古典(電子書籍)

Recommend Contents

このページのトップへ