音楽を奏でたいという本能
人間はオモシロイ。なんとしてでも音楽を奏でたいという本能があるのだ。
浜松駅前のアクトシティに、浜松市楽器博物館がある。その名のとおり楽器の博物館で、世界の楽器約1300点が展示されている。ヤマハ、カワイという世界的な楽器メーカーが本社を置く浜松市が、音楽による街づくりの一環として設立した博物館だ。恩田陸の直木賞受賞作『蜜蜂と遠雷』は、浜松国際ピアノコンクールを題材にした作品だが、舞台はここアクトシティだ。
館内は、日本をはじめ、アジア・オセアニア・アフリカ・アメリカ・ヨーロッパとエリアごとに分けられ、見るも珍しい楽器が所狭しと展示されている。よくぞ集めたものだと感嘆すると同時に、人間の本性の一部に触れた思いがした。
ひとつひとつの形がユニークだ。その国の文化が反映され、作り手の熱い思いが凝縮されている。
能書きはこれくらいにして、一部を写真で紹介しよう。
まずは日本の楽器から。琵琶
三輪オルガン製のリードオルガン
ミャンマーの巨大な楽器。数人で演奏する
パプアニューギニアのガラムート。右端にある顔の彫刻がユニーク
世界最大の竹琴、バリのジュゴッグ。2人で演奏する
ヴェネチアのダルシマー。ひたすら美しい
これぞヨーロッパ特有の典雅なデザイン
国宝級の価値があるというブランシェ作のチェンバロ
おまけに浜松城。遠くからも天守閣を望むことができる
スズキの本社も浜松にある
(211227 第1108回)
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