完全脱力の生き方
本題に入る前に、世間を騒がせているビッグモーターに関することを。
いまだにこんな会社があるのか、と呆れるほど全体主義・自社ファーストで反社会的。実質的に経営の指揮をとっていた前副社長(創業者の息子)はМBAを取っていたらしいが、せっかくの資格がなんの役にもたっていないどころか、弊害になっている。テクニカルな経営論の前に「どのようなことをして社会のなかで存在価値を高めていくのか」という経営理念がすっぽり抜け落ちてしまっている。
そういう会社に違和感を覚えていた社員もいただろうが、それに馴染んだ人が大勢いるからあのような会社になったのだ。「生活していくため」という言い訳は通用しない。生活するための選択肢はこの社会に無数にあるのだから。
と、お待たせしました。ようやくネコの話。
ネコといえば丸くなって寝るとかネコ座りというイメージがあるが、どうやら最近のネコはちがうらしい。写真のように、仰向けになって足を開いて寝るのだ。これを「ヘソ天」というらしい。文字通り、ヘソを天に向けているから。
本来、これはもっとも危険な態勢である。急所であるお腹をガブリ! とやられればイチコロである。それなのにこの態勢をとるのは、飼い主を完全に信用しきっているのと、楽だからであろう。
地球上にはさまざまな生きものがいるが、飼われているネコとイヌがいちばんお気楽なのではないか。特にネコは、飼い主に対する気遣いもなければ感謝もないし、なんの役にもたたない(癒やし効果はあるが)。ただただそのときに思ったことを行動にうつしている。いやはや……。
完全脱力の生き方、まさに禅が求める心境に近いが、人間はどんなに修行を積んでも無理だろう。
空(雅号:そ良)もヘソ天をする
夏だから盆踊りの練習
空に乗られても気にしない詩(雅号:う多)
(220806 第1187回)
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