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紺碧の将

尖閣諸島は日本領だと答えられない人のために

2012.04.19

 「尖閣諸島は中国の領土だ!」

 もし、あなたの周りに日本語の達者な中国人がいて、上のようなことを大声で主張したら、あなたはなんとする? 黙って聞いているのだろうか。あるいは、日本固有の領土であることを説明するだろうか。

 では、模範説明のひとつを書いてみよう。

 「日本が尖閣諸島の領有を国際社会に宣言したのは1895年、今から117年も前のことだ。その宣言の前、10年間にわたって調査を行い、近隣諸国に照会し、どの国の領土でもないということをきちんと確認している。その後、尖閣諸島に日本人が移住し、鰹節工場も作っている。ところが中国は1970年代に入ってから、突如、自国の領土だと言い始めた。その近辺の海底に資源があるということがわかったからだ」

 

 東京都の石原知事が、尖閣諸島を都が購入すると発表した。本来は国がやるべきことだが、自民党も民主党も中国から文句を言われるのがイヤで及び腰だった。中国は、十数億人もの人口を抱え、これからどうやって人民を食べさせていくかということが国家的命題だ。飢えれば攻撃の矛先は共産党に向くのを知っている。だから、「カラスは白いと言ったら白だ!」というトンデモナイことを言い始める。

 石原知事は瓦礫処理の問題など、最近になって強いリーダーシップを発揮してきた。もしかすると、芥川賞選考委員を辞任したことも影響しているかも。石原さんじゃなくても、引きこもり小説をいくつも読まされたのでは気持ちが委縮するばかりだろう。

(120419 第334回 左から尖閣諸島の魚釣島、北小島、南小島。国土交通省より))

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