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紺碧の将

12度目の産声

2012.04.24

 本日、『Japanist』第13号が仕上がった。

 今回は唯一の編集スタッフの急死にくわえ、いくつかの取材日程がなかなか決まらず、最後の追い込みの段階でドバドバドバーッっとしわ寄せがきた。おかげで肩や首はコンクリートのように(オーバーかな?)固まり、もはや首が回らない状態に。

 そういえば、私は長い間、多額の借金を背負っていて、ずっと首が回らなかった。その反動なのか、今では極力借金はしたくないと思っている。結局、借金を背負うということは、自由の一部を犠牲にするということだから。

 話が脱線してしまった。

 ところで、最近、「こういう雑誌って、全国見渡しても他にないですよね」と言われることがしばしばある。

 素直に嬉しいと思う。“他にない” 、つまり“オンリー・ワン” の存在になることを目指しているので、そういうコメントは大きな勇気を与えてくれる。

 なぜ、他にない類の雑誌だと思われているのだろう。勝手に推測すると、以下のようになった。

●商業臭があまりない(広告がほとんどない)

●政治から芸術まで、違和感なく収まっている

●文章は客観性より書き手の主観が色濃く出ている

●誌面(スペース)を贅沢に使っている

●発行会社が地方にある

 

 他にもあるにちがいない。でも、これだけあればじゅうぶんだ。

 

 私は教条主義的なものはつくりたくない。もちろん、下世話なものもゴメンだ。自己啓発セミナー的なものにもしたくない。自分を向上させようという気持ちはけっして悪いものではないが、というより、むしろ称賛に値する行為なのだが、得たいものを最短距離でゲットしようという心持ちが好きではない。

 そうではなく、本質的・根源的なものを目指したい。自分という人間のあり方もそうだし、自分の仕事もそうだし、死ぬまでのプロセス(生き方)もそうでありたいと思っている。

 一見、答えは同じようでも、自己啓発セミナーなどで得たものと、自分で考えた本質的アプローチで得たものとでは、何かが決定的に異なると思う。

 だから、『Japanist』は、とことん本質的アプローチに徹したいのである。

 詳細は、コチラを。

https://www.compass-point.jp/japanist.shtml

 また、代官山蔦谷書店のみで取り扱っています。

http://tsite.jp/daikanyama/

(120424 第335回 写真は『Japanist』第13号の表紙)

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