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紺碧の将

サプライズ四重奏

2024.03.05

 拙著『紺碧の将』を刊行して以来、さまざまな反応がある。かなり分厚い本であるため読了した人はまだ少ないが、途中経過報告も含めアツアツの感想を述べてくれる人が多い。

 のみならずお祝いを送ってくれた人も何人かいる。そのなかで、とびきり驚かされたのが、掲出の写真。なんと「紺碧の将」のラベルの日本酒である。

 箱を開けて中身を取り出すや、私は飲む前に酩酊してしまった。もちろん、送ってくれた主は、私の酩酊状態の顔を寸分の狂いもなくイメージしていたであろう。ちょうどそのときは娘が帰省していたこともあり、家族で大いに盛り上がった。

「◯◯さんはサプライズの名人だね!」

 私は酩酊しながら、送り主の「してやったり」という顔を想像する。つまり、贈り物とは想像の応酬なのだ。

 歓喜の渦は第4波まで押し寄せてきた。第4波というと新型ウイルスを連想するから、歓喜の四重奏としよう。

① 酒の銘柄は「黒牛」。これは私が「丹沢山」とともにもっとも愛飲している銘柄である。それを知っている人でなければこの芸当はできない。

② フォントを本のそれに合わせ、和紙の地の色を紺碧にしている。

③ 日付を令和六年二月四日にしている(発売日)。

④ なんと! うーにゃんのイラストがついている。これは『禅ねこうーにゃんのちょっとした助言』(電子書籍)の表紙に使われている絵。その絵を見て、ここにうーにゃんがいたら喜んでくれただろうなあと妙な感懐にひたる。

 ……いやはや◯◯さんにはほとほと参りました。

 

 今回はこれまでに会ったことのあるほとんどの人に案内メールを送ったが、「袖触れ合う」程度の関わりしかなかった人が購入してくれたことがうれしい。

 肝心の売れ行きの方だが、これは慌てず急がずじっくり取り組みたい。3年くらいのスパンで戦略を練っている。なにしろ「すぐに得たものはすぐに失われる」(Easy come,easy go)なのだから(と自分を戒めている)。

 

ラベルは和紙。このテクスチャーがいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うーにゃんのイラストが泣かせる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(240305 第1212回)

 

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