なお生き続ける建築物
山形市の中心部に「文翔館」という荘厳な建物がある。レンガ造り3階建てで、外回りの壁面は石貼りで覆われた重厚感のある佇まい。1916年(大正5年)に建てられ、75年(昭和50年)まで県庁舎・県会議事堂として使用されていたものを山形県郷土館として無料公開している。
1984年(昭和59年)に国の重要文化財に指定され、その後10年の歳月をかけて当時の工法をもとに忠実に復原工事が行われた。
この建物はいまだオーラを放っている。シンボルでもある時計台は、現在日本で稼働しているなかで札幌の時計台に次いで2番目に古いという。
こういう建物に身を置くと、思わず背筋が伸びるとともになにか温かいものに包まれるかのような錯覚を覚える。館内のそこかしこに真摯に生きた人たちの息遣いが宿ってるからかなと思う。
建物内にはカフェもある。
堂々たる外観
議場ホール。隅々まで職人技が光る
木材の壁が艶々している
気品に満ちた廊下
中庭を望む
(240819 第1234回)
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