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紺碧の将

修行せずに悟る生き物

2024.08.25

 特にリクエストがあったわけではないが、久しぶりに空と詩の近況を報告したい。

 もともとネコは敏感な生き物である。母ネコが一度に子ネコを産む数は5匹前後。年に2度出産するとして、仮にみんなが生存したら地球上がネコだらけになってしまう。しかし、現実を見渡すとそこそこの数でとどまっているが。

 というくらい、ネコにとっても生存競争は激しい。うかうかしていれば天敵に捕まってしまう。そのため、アリの歩く音にも気づく聴力があり、蚊が飛んでいてもすぐに察知するほど動体視力もある。風景を記憶する能力はとびきり秀逸で、部屋のなかに小さな小物が増えただけですぐに気づき、ゆっくり近づいてそれが危険かどうかを確かめる。

 かくのごとく非常に注意深い生き物だが、人に飼われたネコはどうなのだろう。

 我が家に来て3年が過ぎた詩と空のあられもない姿を見てほしい。

 下の詩の写真、これはどんなポーズでしょうか。

① 名前を呼ばれて「は~い」と返事をしているところ

② 最近肩が凝っているため、ストレッチをしているところ

③ 猫背矯正をしているところ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 答えはどれでもありません。ただ、したいからそうしているだけなのです。

 ネコを含め、生き物にとって腹部をさらすことは危険きわまりない。しかし、詩も空も「へそ天」(へそを天井に向けて寝る)が多い。飼い主に対する信頼でもあり、おちょくっているということでもある。そんなふうにおちょくられて快感を覚えるようでなければネコは飼えない。

 

空は床の上でへそ天で寝る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(240825 第1235回)

 

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