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紺碧の将

坂田甚内さんの酒器

2024.10.13

 日本酒が旨い季節になった。年365日、酒を飲まない日はないが、夏はビールの後、黒糖焼酎のソーダ割りで入ってハイボールに進むことが多い。そして、就寝前はストレートグラスに1杯だけウイスキー。日本酒をまったく飲まないわけではないが、近年の猛暑は日本酒の美味しさを半減させる。

 いきなり秋が深まった感があるが、それとともに日本酒が旨くてしかたがない。我が家では「吉祥」という酒販のサイトを利用して、概ね1回につき一升瓶で6本注文する。

 さて、日本酒を飲む際、もうひとつの楽しみは酒器である。これまでたくさんの陶芸家に取材したこともあり、酒器はいろいろそろえているが、やはりこの器で飲みたいと思わせるのは、坂田甚内さんの作品である。

 甚内さんとは約30年ほど前に出会い、けっこう濃密なおつきあいをしてきた。残念ながら彼は数年前に亡くなったが、晩年は会う機会がなかった。

 このブログでも彼はたびたび登場している。

 

 なぜ、甚内さんの酒器がしっくりくるかといえば、彼が大の日本酒好きだったからだろう。秀麗で、持つと手に馴染む。日本酒のまろやかさを引き立てる素材感がある。縄文の興趣を漂わせ、畏まっていない。

 さて、今夜はどの器を使おうかな。

 

最も好きな酒器はコレ。ただし、もともとは小鉢である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒陶とプラチナの組み合わせがいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒陶と金の組み合わせも絶妙

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱燗のときはこの平盃。得も言われぬ香りが立つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても気に入っていた波状紋片口だが、ネコたちの襲撃対象となり、哀れにも砕けてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らしくない配色とデザインの酒器

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついでに……。黒陶金箔の大皿。じつはコレ、夏木マリさんが注文していたものを、私が撮影中、踏んづけて割ってしまった。それでお買い上げした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついでにコレも。金と波状紋の文鎮。毎日、文字の練習のときに愛用している

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箸置きも男っぷりがいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他にも甚内作品はたくさんあるが、どれも我が家に馴染んでいる。

甚内さん、安らかに。合掌

(241013 第1241回)

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