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紺碧の将

チーバくんの耳から背中をなぞってつま先へ

2024.11.09

 千葉県の形をした「チーバくん」というキャラクターがある。

 過日、車でチーバくんの耳から背中をなぞってつま先まで走った。

 理由はふたつある。

 ひとつは、乙川優三郎の作品に、しばしば房総、とりわけ御宿(おんじゅく)が出てくる。今風にいえば「聖地巡礼」となるらしいが、どうしてもその場所を見てみたいと思った。ちなみに私はいま、乙川優三郎に身も心も浸っている有り様で、「この人の本を読むために、これまでいろんな本を読んできたのか」とさえ思っている。時代小説から始まり、あるときから現代小説を書いているが、どれも奥が深く、人間の本質をさまざまな角度からあぶり出している。言葉も美しく流麗。彼の全著作31冊を読まずに一歩も進めないと思っている。もうひとつの理由は滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』の舞台となる南房総を見たかったこと。

 

 犬吠埼から館山まで、昭和のような懐かしい風景が続いていた。関東圏にあって、房総はひときわ異色の土地柄である。そういえば、おびただしいセイタカアワダチソウに遭遇した。それも以前のままの「セイタカ」なのである。私の脳裏には青い空とセイタカアワダチソウの黄色がくっきりと刻まれることとなった。

 

犬吠埼の灯台より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屏風ノ岩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつて御宿には多くの海女がいた。地元の岩瀬酒造(岩の井)には「海女の群像」という写真ギャラリーがあり、一般の人も見ることができる。そこで「i 240」という酒を買い求めたが、これがとびきり旨い! ちなみに240とは水の硬度をいい、かなりの硬水である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展示してある写真の1枚。若い女も磯パンツ一丁で健康的な肢体をさらしている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

童謡にもなった月の砂漠

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『里見八犬伝』の舞台になった南総にある館山城

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『里見八犬伝』の表紙の数々

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(241109 第1245回)

 

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