2025と書いて「2匹のニャンコ」と読む
年のはじめにふさわしい話題といえば、ネコをおいて他にない。なぜならネコを見ていると無条件に心が和らぐからだ。
地球上に生息する生き物は870万種と言われるが、そのなかで人間のペットとしてその地位を確立したのはネコとイヌが双璧である(ペットフード協会によれば、飼いネコの数は915万匹、飼いイヌは679万匹)。
もちろん、ネコとイヌが人間のペットとして認められるまでには幾多の困難と涙ぐましい努力があったことは想像に難くない。〝棚からぼた餅〟でその地位を得たとは考えにくい。
では、ネコがどういう努力をしたというのか。それがとんと思いつかない。現代を生きる飼いネコたちを見ると「お気楽・グータラ・自分本位」の権化なのだ。それでも人間に可愛がられるところがスゴイ! 人間がそんなことを真似したら、またたく間に孤立することは必定。
取引先の会社の社長が最近ネコを飼い始めた。そのため、会えば必ずネコ談義となり、仕事の話はとってつけたように終わる。そこではたと気づく。ネコは(イヌもそうだが)、ギスギスした人間社会にあって潤滑油の役割を果たしているということに。家庭のみならず、あらゆる場において、そこにネコがいたら必ず和らぐ。
いやはや、ネコってスゴイ生き物なんだね。
ミーアキャットのように両足で立つ詩
時に尻尾をレインボーカラーにする空
可愛い光線を放つ空
3歳の誕生日に近所を散策
(250104 第1253回)
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