多樂スパイス
HOME > Chinoma > ブログ【多樂スパイス】 > 共に本質・本源を求める学びを

ADVERTISING

私たちについて
紺碧の将

共に本質・本源を求める学びを

2012.12.04

 11月4日付けの本ブログでも伝えた通り、来年1月から多樂塾を開講することとなった。サブタイトルは「Japanist Tuesday」(『Japanist』をテキストにして月一回、火曜日に行う)。

 じつはこれ、昨年の段階では「本塾」(もとじゅくと読む)という名であった。「本」とは、本質・本源の「本」。「君子は本(もと)を務む」の「本」である。

 なぜ、「本」を骨格に据えようと思ったのかといえば、不肖・私から見て、世の中の多くは枝葉にばかり気をとらわれていて、肝心の「根」や「本」に意識がいっていないと映っているからだ。「根」や「本」が重要であることは、その二つの言葉をつなげれば「根本」になるということでもわかるように、要するに最も大切なものである。

 では、おまえはそういうことがわかるのかと問われれば、もちろん、100%わかるとは言えるはずもない。しかし、そういうことにずっと意識を傾け、生きてきたという自負はある。その結果、これまでも今現在も、じつに愉しい日々を送ることができている。なにしろ、朝起きて、今日はイヤだなと思う日が皆無なのだ(蛇足ながら、今朝の新聞を見ると、流行語大賞に「ワイルドだろぉ」という言葉が選ばれているが、私は今までその言葉を聞いたことがなかった。そもそも、スギちゃんという人のことも知らなかった。おすぎとピーコのおすぎではないよね? これだけをもっても、私が世間の関心とちがう方面へ向いていることがわかるはず。「だから何?」と言われると、返す言葉もないのだが)。

 少しおせっかいの気がしないでもないが、もっと多くの人が「本」に意識を向けたら、人生そのものが大きく好転するのになぁと思うことが多い。好転と書くと語弊があるかもしれないが。

 というわけで、多樂塾では人それぞれの「本」を見極めるためのアプローチを提供したいと思ったのである。

 11月4日にも書いたように、ある事情があって開講を延期している間に、多樂塾に名称が変わった。名前は変わっても、当初の予定通り、「本質・本源を求めるための学びの時間」であることは変わらない。

 さて、コンテンツである。正直、候補はたくさんあるのだが、以下の4つに絞り込み、毎回、そのテーマに沿って進めていくことにした。1回ごとに変わると、前に学んだことが忘却の彼方へと飛んでいってしまうことがあると思うからだ。

 

1 本質的な生き方とは?

 具体的な事例をもとに「本質的な生き方とは何か」を探求する。具体的事例がないと、なかなかわかりにくいので。

2 日本とは?

 そもそも日本とは何か、を簡潔明瞭に語れるようにする。あるいは書けるようにする。

3 「Japanist」をテキストに学ぶ

 誌面を通じ、一流の人たちに共通するもの等、取材を通してわかったことを講義する。

4 学びを生かす

 学びをどのような形で実践に生かすか、具体的に構築する。

 

 本質的な学びがなぜ必要か、一例をあげよう。

 一ヶ月後に海外赴任を控えているとしよう。そういう人のほとんどは、英会話を必死に学ぶと思う。でも、それは本質的ではないと私は思っている。もちろん、英会話を学ぶことを否定するつもりはないが、まず第一番に学ぶべきは、生まれ育った国・日本についてであろう。優先順位が異なると、結果も異なる。

 英語は現地の環境で必死に学べば、急速に上達すると思う。しかし、海外に行って日本の本質を学ぶのは容易ではない。

 仮に、少しくらい英会話が上達したからといって、どうなのだろう。世界には英語がうまい人は山ほどいる。どんなにうまくなっても、ネイティブにはかなわない。そもそも英語をはじめ言語はツールに過ぎない。問題は、その人がその言語を用いて何を語るかだ。

 もし、その人が日本人独自の感性や思想、世界観、人生観を身につけていたとしたらどうだろう。周りの人たちは、その人に敬意をもつにちがいない。というか、自分の国について何も語れない人に敬意をもつはずがない。仕事は互いに敬意をもつことによって進展すると私は信じている。ということは、自分の国について語れないような人は、どんなに英語が得意でも、どんなにビジネスのテクニックに長けていても、どんなに接待攻勢をしようが、やがてメッキが剥がれるということだ。

 

 とかなんとか言いながら、答えのないテーマを探求するのは、愉楽の極みだと思っているだけなのかも。だから、愉しみながら、学びたい。

 第1回目は1月15日(火)、19時〜21時。場所は神楽ビル(新宿区市谷田町13-3) http://www.kagurasalon.com/access.html

 

●2月以降の予定(いずれも19時〜21時)

 2/26、3/12、4/16、5/14、6/11……

●受講料3,000円(1回当り、税込)と入会金5,000円(初回のみ)は会場にてお支払いいただきます

●お申し込み方法/氏名・住所・年齢・職業・電話番号・メールアドレスを明記の上、講師・高久宛お申し込みください。

takaku@compass-point.jp

 お気軽にご参加ください。

(121204 第384回)

【記事一覧に戻る】

ADVERTISING

メンターとしての中国古典(電子書籍)

Recommend Contents

このページのトップへ