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紺碧の将

『The Essence of Japan』とネコ

2014.08.24

漆の皿とランチョンマット ひとつの集大成がもうすぐ完成する。これまでの『Japanist』の記事のなかから、42篇を選りすぐって編集したもの、『The Essence of Japan』である。A4判、オールカラー512ページ、ハードカバーで化粧ケースはエアロコンセプト製。限定1,000部で化粧ケースにはシリアルナンバーが刻印されている。

 今年の4月から編集作業を続けてきた。当初は、一度誌面にした記事だからまとめるのは簡単だろうと高をくくっていた。しかし、始まるや、さまざまな課題に直面した。なにより、数ある記事のなかから42篇を選ぶのは想像以上に大変だった。政治的な内容の濃いもの、エッセイ的なものを省き、人物紹介に絞り込もうと思ったのだが、それぞれにユニークな記事ばかりである(と自画自賛)。
 内容は、4部構成となっている。第1章は芸術家を紹介する「Japanese Artists」。第2章は中田宏氏をホストとして連載している対談記事「Discussions About Japan」。第3章はリーダーを紹介する「Japanese Leaders」。第4章は独自の生き方を貫いている人を紹介する「Living the Japanese Way」。
 完成は10月初旬を目指している。完成が近くなったら、あらためて紹介したい。

 

 久しぶりに我が家の天才ネコ「海」に登場願うことにした。
見上げる海 先日、ある出版プロデューサー・S氏が我が家に来訪し、仕事の話を進めているとき、海が姿を現した。S氏の前を平然と通り過ぎ、ふと振り返る。まさしく「見返り美人」の構図だった。計算し尽くした媚態だったのだろう。
 S氏は一瞬にして恋に落ちたようだ。目がハート型になり、点滅している。
「可愛いネコちゃんですね」
 はじめは社交辞令かと思った。自慢ではないが、海はどこにでもあるキジトラの毛皮を着ている。しかし、S氏は執拗に海を凝視している。
 翌日、送ってきたメールに次のような文面があった。
──可愛いネコちゃんですね。
ネコちゃんと目が合ったとき、私は恋におちました。これから高久さんと打ち合わせをするときは、「ぜひ千駄ヶ谷で!」と、お願いしたいです。
海の足15歳ですから、人間年齢では70歳過ぎでしょうか。
「いえいえ、歳の差なんか!」
哺乳類として、この恋、貫きます!!!

 うーん、哺乳類として恋を貫かれても困るのだが……。けっして嫁に出すつもりはないことをここに明言しておきたい。
(140824 第519回 写真上は『The Essence of Japan』の表紙に使用する写真。下二枚は海。手がたまりませんね)

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