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紺碧の将

美しきかな、日の丸

2016.05.05

日の丸 連休も終盤に入ったが、相変わらずふだん通りの日々をおくっている。いつもの時間に起き、2日に1回、御苑を走る以外は原稿に精を出し、ときどき読書。疲れたら音楽を聴く……。そんな毎日だ。

 連休の谷間の2日(月)、日帰りで宇都宮の事務所へ行った。行くたびに見慣れた街路樹が姿を消していく。この季節になると緑の葉をつけていたトチノキやイチョウ、さらにはサクラ並木も伐採されてしまった。おそらく、その数は数百本に及ぶだろう。殺伐とした荒野になってしまった。無残な切り株が泣いている。こんなに伐ってどうするのかなと思って、その後の工事を見ると、少し道路の幅を広げるだけ。ただ、工事をしたいだけなのだろう。鬼の所業だと思わざるをえない。住民から反対運動は起きていないようだ。

 ……さておき、祝日にはベランダに日の丸を揚げる。
 青空を背景にはためく姿を見ると、ほんとうに美しい国旗だと感嘆する。
 明治時代、イギリスやフランスがこの意匠を買い取ろうとしたこともあったらしいが、それもむべなるかなである。
 図案は、言うまでもなく「日の本」。太陽の根っこである。
 東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムも私が最も気に入っていた案に決定した。
 シンプルなのがいちばん強い。ただ、残念なことに、近隣で日章旗を掲げているのはわが家だけだ。
(160505 第634回) 

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