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紺碧の将

裸足で歩く

2016.06.05

ラクウショウの森 先月、鹿児島の幼稚園で、子供たちに裸足で過ごさせていることの意味を聞いた。

なるほどと思った。
 善は急げ。いいと思ったものは、なんでも取り入れろ。
 さっそく、私も試してみようと思い、ときどき新宿御苑を裸足で歩いている。
 ふだん、足の裏はほとんど刺激されることがないため、ゴツゴツしたアスファルトにさしかかるとかなり痛くなる。アスファルトの上に角のある小石が撒かれている道路ともなると、抜き足差し足でしか歩けない。
 しかし、一転して芝生や土の上になると、フカフカとして気持ちいい。大地を踏んでいる感触がこそばゆい。地球の皮膚とつながっている感じがするのだ。どうしても裸足で歩けそうもないところは、両手に持っている雪駄を履く。そんな具合でさまざまに歩き方を変える。これだけでじゅうぶん刺激的なのだ。
 こうしてこの原稿を書いている今もそうだが、私は日頃電磁波を浴びすぎている。仕事上どうしても必要であるため、使わないわけにはいかない。当然のことながら、体中に電気が溜まっていることだろう。その電気を抜くには、地球(アース)にアースすることが効果的だと気づかされた。
 裸足で歩く。こんな原始的なことが歓びを与えてくれるなんて、思うだにしなかった。幼稚園には、生きる上でのヒントがたくさん詰まっていると認識を新たにしている。
(160605 第641回 写真上は新宿御苑のラクウショウの森)

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