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紺碧の将

日本の演劇を背負い続けて

2016.06.09

浅利-中田対談 次号『Japanist』の巻頭対談は、演出家の浅利慶太氏をお迎えする。慶應高校在学中の昭和28年に、俳優の日下武史さんや照明家の吉井澄雄さんらとともに「劇団四季」を旗揚げし、長く日本の演劇界の第一人者として活躍している。

「演劇を半年続けると、狂ってしまう(その世界から足抜けできなくなる)」というような意味の言葉が印象的だった。「乞食と指揮者は3日やったらやめられない」とも言われるが、ある集団を統率し、ひとつの世界を築き上げていく歓びは格別のものがあるのだろう。
 劇団設立当初、ドイツからオペラを招いたこと(フィッシャー・ディースカウやカール・ベームが来たという!)やブロードウェイのミュージカルに関すること、『李香蘭』など独自の演劇活動など、短い時間であったが興味深いエピソードを聞くことができた。
 彼もまた気骨ある日本人である。ブロードウェイミュージカルに敬意をはらいつつ、オリジナルの作品を生み出し、日本のエッセンスを伝え続けている。
 ところで、私は全般的に芸術が好きだが、舞台ものには疎い。かろうじてオペラに親しんでいる程度で、演劇、歌舞伎、能、狂言、落語などにあまり縁がなかった。
 これを機に、演劇に親しもうと思っている。手始めに浅利氏演出の『この生命 誰のもの』(自由劇場)を見る。
(160609 第642回 写真上は浅利慶太氏と中田宏氏。浅利事務所の稽古場にて。後ろの写真は李香蘭)

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