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紺碧の将

理解に苦しむ紋章

2018.06.26

 先日、友人と飲んでいてキノコ採りの話になった。私も行ってみたいが、ニョロニョロに遭遇するのはかなわない、と。その人は、たしかにニョロニョロはいると言った。そんなわけで、キノコ採りには行けない(冷汗)。

 ニョロニョロついでにアルファロメオのエンブレムの話になった。なんとあのマークは、左側がミラノ市に紋章、右側がミラノのヴィスコンティ家の紋章で、よく見るとわかるが、大蛇が人間をくわえているシーンだ。世界にあまたあるエンブレムのなかでも異彩を放つ図案だ。

 そもそも一民間企業が市の紋章を使うこと自体、異例だろう。さらに、大蛇が人間を飲み込んでいる図など、誰が使おうとするだろう。つくづくイタリア人の感性はぶっ飛んでいると思う。

 ところで、なぜ大蛇か? ネットで調べてわかった。由来には諸説あるらしいが、その昔、ヴィスコンティ家の者が森のなかで大蛇に襲われていた子供を助けたというもの。初代オットーネ・ヴィスコンティが決闘で倒したサラセン人の盾に刻まれていた紋章であったとするもの。後者であれば、殺した相手の紋章を採用したわけでから、これまた理解に苦しむ。

 と、なんとか言いながら、アルファロメオが大好きなのだ。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。今回は「過去と未来と現在、その向き合い方」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180626 第822回 写真はアルファロメオのエンブレム)

 

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