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紺碧の将

『扉を開けろ』余波

2018.09.08

 昨年1月に刊行した『扉を開けろ』の主人公・小西忠禮さんの快進撃が止まらない。今夜、フジテレビの「27時間テレビ」に出演される。新渡戸稲造が愛したリッツというテーマのところで紹介されるという(18時55分から20時30分くらいの間に放映される予定)。

 思えば、本の大半はひっそりと姿を消していく。よしんば注目を浴びたとしても、そのほとんどは打ち上げ花火のようにあっという間に消えてしまう。しかし『扉を開けろ』はちょっと意外な展開だ。宣伝費はいっさいかけておらず、全国の書店で販売しているわけでもない。せいぜいアマゾンと弊社のサイトでの販売、そして小西氏の人脈で少しずつ広がったに過ぎない。

 しかし、発刊依頼、講演依頼が途切れず、雑誌『致知』では無農薬りんごの木村秋則氏と対談も組まれた。そして今夜は全国放送の番組に出演する。

 どうしてこうなったか。小西氏の波乱万丈の人生が人の心を打ち、人から人へ、小さな波紋のように広がったからだろう。人は「いい話」を求めている。たまたま私は小西氏の人生を描写する機会に恵まれた。こういう展開になって、とても嬉しい。

 いつも思っている。ますます難しくなっていく時代にあって、物事を成就させる突破口は、いい人との共鳴共感をいかに多く得られるか、だと。しかし、それは一朝一夕には得られない。地道にいい仕事を続け、共鳴共感を少しずつ積み重ねていくしかない。

 答えはわかっているが、実行は困難。だからこそ、価値があるのだろう。

 

 先ほど、テレビを見た。

 感想。今でもリッツの料理を再現できる小西さんは素晴らしい。

 が、ゲスト出演者が真剣に調理をしているのに、お笑い芸人が間断なくツッコミ、周りの人が笑っているというのは出演者に失礼ではないか。バラエティ番組を見るのがこんなに疲れるとは思わなかった。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」連載中。 第27話は「こんな広い世の中に、自分は一人しかいない」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180908 第840回)

 

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