塩川(スガー)の不思議
2019.01.08
またまた沖縄の話題を。
那覇から高速道路絵で北上し、国道に449号線をさらに北上すると、「塩川」と呼ばれる川が流れている。河川として唯一、国の天然記念物に指定されているが、その理由は塩を含んでいること。世界にもここ沖縄とプエルトリコにしかない、極めて珍しい川だ。
いまだになぜこの川から塩が湧出するのか、判明していない。潮位と水位が比例していたり、湧出量と塩分濃度が反比例していることなどから、海水が流れ込んでいるらしい。以前、このコーナーで沖縄の塩について書いたが、川にまで塩が含まれているとは驚きである。
地元の人たちは「スガー」と呼んでいる。文字通り、塩の川という意味だ。フランス菓子のアレは「ヌガ」。言葉は似ているが、スガーはしょっぱく、ヌガは甘い。
全長は約300メートル。川というより、小川と呼ぶ方がふさわしいほどの川幅だ。
私はこの分野に疎いが、沖縄の地下空間で、ほかの地域とは異なる現象が起きているのではないか。海が関与していることの証がスガーとも考えられる。
真実を知りたいと思うが、なんでもかんでも知らなくていいとも思う。世の中には事実を解明なくてもいい自然現象はたくさんある。事実を事実として受け止める。理由は問わない。そういうスタンスも必要なのではないか。
※うーにゃんの明治神宮お礼参り 「感謝すれば、だれもが幸せ者」
(190108 第870回)