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紺碧の将

自然がつくってくれた絵画―大沼公園

2020.09.22

 日本新三景というものがあることを知った。日本三景は世に知られている。松島(宮城県)、天橋立(京都府)、宮島(広島県)の3ヶ所で、江戸時代の儒学者・林春斎が決めたという。子供の頃、夢中になって切手を集めていた私は、3つの図案を今でもはっきり覚えている。

 これに対し、大正5年、実業之日本社が『婦人世界』の読者投票で決めたのが「日本新三景」。大沼公園(北海道)、三保松原(静岡県)、耶馬渓(※やばけいと読む。大分県)の3ヶ所で、今回の北海道行きの最終日に大沼公園を訪れた。

 大沼公園は最近再読した『満水子』(高樹のぶ子著)の舞台にもなっており、ぜひ訪れたいと思っていたのだが、〝例によって〟前日の雨模様がウソのように晴れ渡り、沼をつなぐ遊歩道を散策することができた。

 絶景かな絶景かな、日本新三景の名に恥じない光景が広がっていた。浮島が無数にあり、それらを橋がつないでいる。歩きながら角度を変えるたび、自然がつくってくれた絵画を堪能することができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後はお決まりの函館遠景。天候が悪く、夜景を見られなかったため、午後早く函館山に登った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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(2009022  第1024回)

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