滝好き、かく思ふ
男体山に登る前日、湯滝を訪れた。湯滝は、華厳滝、竜頭の滝と並んで奥日光三名瀑のひとつとされている。
私は案外滝好きかもしれない。ブラジルとアルゼンチンの国境にまたがるイグアスの滝やジンバブエとザンビアの国境にまたがるビクトリアの滝にも行ったことがある。ビクトリアの滝はわざわざヘリコプターに乗って上空から眺めた。車を運転していて、滝の標識があれば迷わずそこへ向かう。
なにが滝の魅力かといって、地球の胎動を感じるのだ。地球は生きている、と。
湯滝は湯ノ湖から流れ落ちるプロセスを間近で見ることができるところがほかの滝と違う。水が真っ逆さまに流れ落ちるポイントで下を見ていると、吸い込まれそうになる。もちろん、そのまま飛び込んでしまってはいけないから、適当に区切りをつけるが。
まだ見ていない滝で、第一番に見たいのは那智の滝。「那智瀧図」(作者不詳)は見れば見るほどすさまじいパワーを秘めているのがわかる。行こうと思えば行けるのだから、遠からず訪れてみたいと思っている。
下から見る湯滝
水が流れ落ちる最初のポイント
「那智瀧図」。だれがこの絵を描いたのか?
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(201004 第1027回)