自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。
日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。【テキスト/髙久 多樂】
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2012.03.17
先日、モリソン小林氏を取材した。モリソンとは、ジム・モリソンの「モリソン」である。ジム・モリソンの名を自分の名前に冠してしまう勇者はどんな面構えをしているのか、興味津々であった。さ…
2012.03.13
インドのムンバイ近海のエレファンタ島に広大な石窟寺院がある。その島はシヴァ神信仰の中心地であり、列柱ホールの最深部にある3体のシヴァ神は高さ6メートル弱ほどもある。4世紀から6世紀…
2012.03.09
先日、取材のため、大田区にある北嶋絞製作所を訪れた。絞りといっても、「絞り染め」の絞りではなく、金属の絞りである。「へら」という道具を使って、金属の板を湾曲させていくのだ。小さいも…
2012.02.26
松尾芭蕉の『奥の細道』は次のような有名な導入部で始まる。——月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす…
2012.02.22
また、パリの話になってしまう。パリとは不思議な街で、あれだけ多くの観光客が訪れるのに、それを最大限観光収入に結びつけようとはしない。旧市街地にはほとんど高層ホテルがないし、外国人向…