The time to repair the roof is when the sun is shining.
ジョン・F・ケネディ
事をなすには、かならず適切な時期がある。それを逃したら、困難さは加速度的に増していく。「鉄は熱いうちに打て」の言葉通り。
若くして米国大統領に就任したケネディが直面した課題は、あまりにも重く、無数にあった(いつの時代も政治的な課題は重く、無数にあるのだが)。そのとき、彼は思ったのだろう。これらにいつ手をつけるべきか?
もっともらしい理由をつけて、問題を先送りすることは不可能ではなかったはずだ。そして、自分の任期をやりすごす。政治家とはいえ、生身の人間だ。しかし、ケネディはこう考え、言った。
「屋根を修理するなら、日が照っているうちに限る」
屋根の修理は、問題解決に向けて具体的に着手することを指す。
そして、彼はやるべきことをさっさとやって、1963年、46歳の若さで暗殺された。まさに、日が照っているうちの出来事だった。
(第66回 210822)
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