Dream as if you’ll live forever, live as if you’ll die today.
ジェームズ・ディーン
24歳という若さで生涯を閉じたジェームス・ディーン。なんと理不尽なことかと思うが、それがゆえ彼は永遠に若さを保ったまま、人々の記憶のなかで生きていくことができる。
そんな彼は、自分の最期を予見していたかのような言葉を遺している。
「永遠に死なないかのように夢を見て、今日死ぬかのように生きろ」
年老いても夢を抱き続けることは可能だが、どうしても人生の残り時間を考慮した夢になってしまうのは否めない。そう考えると、大きな夢を抱くことは、若い人の特権ともいえる。
しかし夢は抱けても、日々を無為に過ごしていてはけっして成就しない。そこでジェームス・ディーンは「今日死ぬかのように生きろ」と言った。今日死ぬと思っていれば、喪うものなどなにもない。思う存分チャレンジできるだろう。
つまり、ジェームス・ディーンは完全燃焼を積み重ねながら生きろと諭していたのだ。もちろん、自分に対して。
彼の演技はまだ荒削りだったが、それを補って余りあるものがあった。その秘訣は、この言葉のなかに含まれている。
(第69回 210829)
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