Don’t get so busy making a living that you forget to make a life.
ドリー・パートン
アメリカのカントリー歌手・ドリー・パートンの言葉。
この人、見た目はコケティッシュで、あまり知的とは思えないが、数々の〝名言〟がある。これもそのひとつ(と思う)。いわく、
「生計をたてるためと言って、自分の人生をつくることを忘れてしまうほど忙しくなってはいけない」
おそらく、ドリー自身の体験が反映された言葉だろう。
生計をたてるためにがむしゃらに働き、やがて、がむしゃらに働くことが習慣となり、それから抜け出せない。あるいは、本心ではやりたいことがある。しかし、家族のためにそれを犠牲にしなければならない。あるいは、青雲の志を胸に事業を始めたが、そのうちうまく行き過ぎてはじめの動機を見失い、やみくもに数字を追うようになる……、上の言葉にあてはまるような事例は数え切れないほどあるはず。
生計をたてることはとても重要なこと。数字を合わせることもしかり。しかし、それに重きを置き過ぎれば、徐々に人生は空虚なものになりかねない。
とはいえ、ドリーさん、このあたりのバランスをいかに保つか、それが難しいんだよね。
(第98回 220417)
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