Everything you can imagine is real.
パブロ・ピカソ
「想像できることはすべて、実在する」
あっぱれなほど自信に満ちた言葉である。平面に立体性を表現する手法として、キュビズムを確立した20世紀最大の美術家ならでは。
この言葉にのっとれば、ピカソの描いた事象は、ことごとく存在していたということになる。
原文の「you」で明らかなように、この確信は自分だけのことを言っているのではない。自身の体験をもとに、「だれもがそうだよ」と言っているのだ。なんとも力強い言葉ではないか。
であれば、どんどん想像しよう。あんなことも、こんなことも。
「なにより自由なのは、心のなかの物思い」。変に悟りきって、想像することをあきらめた人が、人生を空虚なものにしていく。
ジョン・レノンも歌っているではないか。「Imagine」と。
(第14回 200718)
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