Kites rise highest against the wind, not with it.
太平洋戦争時の英国の首相。
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』という映画を見たことがあるが、庶民的でありながら遠大な思想を併せ持つ、厚みのある人間として描かれていた。
「凧が一番高く上がるのは風に向かっている時だ。けっして風に流されている時ではない」という言葉は、自身の体験に裏付けされたものだろう。
そういう人物を〝逆風時〟のリーダーに選んだ英国国民のリアリズムに、あらためて感嘆する。「それいけ!」と一直線の精神主義でなんとかなると思っていた、かつてのわが国が幼く思える。
逆境にあるときは、こう思うといい。自分という凧が空高く舞い上がる兆しなのだ、と。
(第18回 200811)
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