A goal without a plan is just a wish.
サン=テグジュペリ
サン=テグジュペリと聞けば、『星の王子さま』のなかの有名な一節、「大切なものは目に見えない云々」を思い起こす。当たり前のことなのに、あまりに多くの人が失念していることを平易な言葉で言い表した。だから、人口に膾炙しているのだ。
今回紹介する言葉は、さらに直球だ。
「計画のない目標は、ただの願いごとにすぎない」
ある目標に至るために計画をたてるのと、ただ願うのは、似て非なるものだ。「夢をもて」とは「目標を掲げて計画をたてろ」ということにほかならない。
さらに言えば、「計画をたてろ」は「生活をルーティン化しろ」に等しい。なぜなら、どんな目標も一朝一夕ではならず、必ず日々の小さな積み重ねが物を言うからである。思いつきで目標を打ち立てたはいいが、ある日はたくさんやって、ある日はサボる。そのうち、サボる頻度が増え、やがて、目標をたてたことさえ忘れる。そんな経験はだれしもあるだろう。
私はある。あるからこそ、「計画をたてる」は「生活のルーティン化」だと明言できる。
(第51回 210509)
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