人類は言葉を持って以来、無数の言葉を遺してきました。
あるものは後世に生きる人たちへの教訓として、あるものは己が生きたことを記す刻印として。
このコラムでは、世界のあちこちに遺された〝イケてる言葉〟を発掘してご紹介します。【テキスト/髙久 多樂】
Topics
ベンジャミン・フランクリン
「成功が多くの人をだめにする」とは、慧眼であろう。人間が陥りやすい穴をこれほど的確に、たった6つの単語で表現したベンジャミン・フランクリンの洞察力に感嘆する。並々ならぬ努力があったからこその成功。しか…
アリストテレス
人間というものは古来、変わっていないようだ。紀元前4世紀に生きたアリストテレスほどの哲人にさえ、こんな当たり前のことを言わしめているのだから。「幸せかそうでないかは、自分次第」かつて、インド人の知人が…
ダグラス・マッカーサー
連合国軍最高司令官として敗戦後の日本を統治したマッカーサーは、朝鮮戦争のさなかに任を解かれ、アメリカに呼び戻された。そして、上院の軍事外交合同委員会で、当時の日本の状況を語った後、こう証言した。「した…
ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ
ドイツの詩人、小説家ゲーテの言葉。直訳すれば「光が多いところは影も強くなる」。えてして人は、ものごとの表面だけを見て判断してしまうが、その裏には光の強さと同様の影があるということ。一般的には、成功の影…
バーナード・ショー
前回に続いてバーナード・ショーの言葉を紹介。知恵を出し合うことの意義をこれほど端的に言い当てた言葉はないだろう。少し長いが、意味は簡単だ。あなたと私が持っているリンゴを交換したら、持っているリンゴはそ…
バーナード・ショー
『やもめの家』などの作品で知られるアイルランドの劇作家、バーナード・ショーはノーベル文学賞に選考されたが、受賞を固辞した。しかし、賞金を寄付するという条件で受賞した。すべからく一筋縄ではいかない、気骨…
ジャン=ポール・サルトル
「言葉とは、弾丸が装填されたピストルである」言葉を生業にしていたサルトルの言葉だけあって、ズバリ本質を突いている。即座に「ペンは剣よりも強し(Thepenismightierthanthesword)…
ボブ・マーリィ
――雨を感じられる人もいるし、ただ濡れているだけの人もいる。ものごとをどう見るかで、日々の心持ちが変わってくる。要は、自分ではどうにもならない物事に対して、どういう側面を見るか、ではないだろうか。十数…
バラク・オバマ
前回に次いで、政治家の演説から。アメリカ合衆国史上初めて、アフリカ系アメリカ人として大統領に就任したバラク・オバマの勝利宣言演説に頻繁に使われた言葉。オバマは黒人の父と白人の母を持ち、幼少時代はハワイ…
ジョン・F・ケネディ
アメリカ合衆国の第35代合衆国大統領になったジョン・F・ケネディの演説と言えば、1863年11月19日、ペンシルベニア州ゲティスバーグにある国立戦没者墓地の奉献式において行った、いわゆるゲティスバーグ…