人類は言葉を持って以来、無数の言葉を遺してきました。
あるものは後世に生きる人たちへの教訓として、あるものは己が生きたことを記す刻印として。
このコラムでは、世界のあちこちに遺された〝イケてる言葉〟を発掘してご紹介します。【テキスト/髙久 多樂】
Topics
ドリー・パートン
アメリカのカントリー歌手・ドリー・パートンの言葉。この人、見た目はコケティッシュで、あまり知的とは思えないが、数々の〝名言〟がある。これもそのひとつ(と思う)。いわく、「生計をたてるためと言って、自分…
トーマス・エジソン
発明王エジソンにこう言われては、納得する以外にない。「懸命に仕事をすることに代わるものはなにもない」現代の風潮でいえば、hardworkは批判の対象になる。「働き方」のガイドラインに沿っていないなどと…
映画『タイタニック』より
タイタニック号に乗り込んだレオナルド・ディカプリオが、舳先に立って大海原を見ながら叫ぶ。「世界はオレのものだ!」ついに新天地へ向け、大きな一歩を踏み出したという興奮が伝わってくる名セリフだ。しかし………
ソクラテス
――生きるために食べよ、食べるために生きるな。わかっちゃいるけど、これがなかなかできない。おそらく人類の大半は、食べるために生きている。「生活のため」と言って、どれほど本心を隠していることが多いことか…
良識ある世界の人々
直訳すれば、「ネズミのプーチン、恥を知れ」。ネズミにはたいへん申し訳ないが、プーチンを動物に喩えると、こうなってしまう。それにしても、よくもここまで卑劣な男が一国のトップに居続けるものだ。数々の嘘、恫…
ジャニス・ジョプリン
短くも壮絶な人生を生ききったジョプリンならではの言葉。「明日の心配をして、今の自分を台なしにする人がいる」江戸っ子の心境のようでもあり、一行三昧、禅の境地のようでもある。とはいえ、人間は脳が働くがゆえ…
バーナード・ショー
本コラムでたびたび紹介しているバーナード・ショーの言葉。彼のような人を賢人というのだろう。人間をさまざまな角度から凝視し、その本質を的確に、簡潔な言葉で言い表している。こんな芸当はなかなかできるもので…
レイモンド・チャンドラー
レイモンド・チャンドラーは自分の言いたいことを作品の登場人物に言わせるのが得意だ。「論理的になればなるほど、創造性は失われる」論理性と創造性、どちらも同じくらい大切だ。だから、左右の脳でほぼ均等に役割…
ボブ・マーリィ
今もレゲエの神様と崇められるボブ・マーリィは、熱くハートフルなメッセンジャーでもあった。どのメッセージにも、Getup,standup!の精神が通底している。「ひとつのドアが閉じていたら、もうひとつの…
ヴォルフガング・A・モーツァルト
わずか35年という短い生涯の3分の1を旅に過ごしていたモーツァルトは、後世に残る膨大な作品を遺した。しかし、息を引き取るまで経済的な苦境は続いた。そんな人だからこその言葉であろう。「私たちの財産、それ…