人類は言葉を持って以来、無数の言葉を遺してきました。
あるものは後世に生きる人たちへの教訓として、あるものは己が生きたことを記す刻印として。
このコラムでは、世界のあちこちに遺された〝イケてる言葉〟を発掘してご紹介します。【テキスト/髙久 多樂】
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バーナード・ショー
再びバーナード・ショーの言葉を。「間違った知識には注意せよ。それは無知よりも危険である」当世風に考えるなら、「間違った知識」は「デマ」と置き換えてもいい。個人が銘々に情報を発信し、多くの人が前のめりの…
オルダス・ハクスリー
オルダス・ハクスリーは、イギリスの作家。数多くの著名な科学者を輩出したハクスリー家の一員で、祖父のトマス・ハクスリーはダーウィンの進化論を支持した生物学者であり、父のレナード・ハクスリーは文芸雑誌を編…
ペレ
サッカーの王者ペレの言葉。たった3つの、簡単な単語の組み合わせだから、ぜひとも覚えよう。「すべては練習のなかにある」「練習」を稽古、勉強、修業、修行、あるいは日常と置き換えてもいい。いずれにせよ、日々…
レイモンド・チャンドラー
名探偵フィリップ・マーロウを生み出したレイモンド・チャンドラーの作品には気の利いたセリフが多い。「法律は正義ではない」もそのひとつ。このあとに「法律はきわめて不完全なシステムである。あなたがいくつかの…
ポール・マッカートニー
ビートルズ最後期の、あまりにも有名な曲のタイトル。直訳すれば、「その状況(it)をあるがままに(be)させておきなさい(let)」という意味だが、意訳すれば、「なりゆきにまかせなさい」という意味になる…
ベンジャミン・フランクリン
「愚者の心は口にあるが、賢者の口は心にある」という意味。〝口〟は実際の口ばかりではない。ある意図のもとに拡散されているデマ情報を鵜呑みにし、操られていることも知らずに〝拡大再生産〟の歯車になっているこ…
チャールズ・ディードリッヒ
禅の説く「たった今(即今)」「ここ(当所)」「自分(自己)」は、今自分が置かれている境遇に向き合いなさいということでもある。どんなに科学が進歩しようが、人間はこの3つの条件から逃れることはできない。と…
ドリー・パートン
以前も本コラムで紹介したアメリカのカントリーシンガー、ドリー・パートンの言葉。ドリーは一見、こんな賢いことを言うような人には見えない(失礼)。しかし、そのギャップこそが人間としての魅力でもある。いかに…
ジョージ・チャップマン
14〜15世紀に生きたイギリスの劇作家ジョージ・チャップマンの言葉。意味は「愛は、自然界の第二の太陽である」。Natureが大文字になっていることから、ただの自然ではなく創造主という意味合いがあるのだ…
ソクラテス
自信というものはやっかいだ。足りなければ不安を誘い(自信喪失)、過ぎれば驕慢になる(自信過剰)。古代ギリシャの哲学者ソクラテスは無知の知を説いた。私が知っているのは、自分が何も知らないということだけだ…