クラシック、ロック、ジャズ、ワールドミュージック……。
「本と音楽を食べて大きくなった」と公言する著者の座食的音楽エッセイ。
文章から漂ってくる「音楽」をご堪能ください。【テキスト/髙久 多樂】
Topics
file.098『アヴァロン』ロキシー・ミュージック
かつてロックは総合芸術であった。ロックの成り立ちは、たしかに安物で低俗なものだった。が、短期間に驚くべき発展を遂げ、アルバムコンセプトのトータル性や創造性(それまでにないスタイルの…
file.097『ステイション・トゥ・ステイション』デヴィッド・ボウイ
現代であれば、デヴィッド・ボウイはあれほど「キワモノ」の烙印は押されなかっただろう。しかし、1970年代、彼の奇抜な出で立ちと行動は好奇の目にさらされ、さまざまな批判を浴びた。そん…
file.096『サマラ・ジョイ』サマラ・ジョイ
10代の半ばくらいからずっと熱心に音楽を聴きつづけてきたから、たいがいのことには驚かないが、久しぶりに度肝を抜かれた。サマラ・ジョイに、である。「これが21歳の歌か!」彼女が21歳…
file.094『オペラ座の夜』クイーン
2018年に公開され、世界的に大ヒットしたクイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』によって、クイーンはロックファンなのみならず多くのファンを得た。本作の紹介に入る前に、私のクイ…
file.093『ピアノ三重奏曲第1番』J.ブラームス
この世にこんなに美しいメロディーがあったのか。初めてこの曲を聴いたとき、しみじみそう思った。時間がないときは、冒頭の数小節(1〜2分)だけ聴いてもいい。瞬時にしてブラームスならでは…
file.092『いとしのレイラ』デレク&ドミノス
16歳くらいのとき、このアルバムに出会い、50年近く愛聴している。はじめは2枚組のLP、次いでCD化された2枚組、次はリミックスされた1枚のCD、そしてジャムセッションなども含めた…
file.091『ノートルダム・ド・パリ』ミュージカル
ヴィクトル・ユゴー原作のミュージカルといえば『レ・ミゼラブル』とくるが、『ノートルダム・ド・パリ』もそれに劣らず魅力満載。筆者はこちらの方が好きだ。なんといっても曲がいい。ミュージ…