音楽を食べて大きくなった
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紺碧の将

音楽を食べて大きくなった

クラシック、ロック、ジャズ、ワールドミュージック……。
「本と音楽を食べて大きくなった」と公言する著者の座食的音楽エッセイ。
文章から漂ってくる「音楽」をご堪能ください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.080『ロンドン・コーリング』ザ・クラッシュ
長くロックを聴いているが、1970年代後半のパンク・ロックの出現ほど驚き、戸惑ったことはない。もちろん、尖兵はセックス・ピストルズである。いかにも単純なコードで、ガガガガーと喚いた…
file.079『交響曲第9番「合唱付き」』L.V.ベートーヴェン
ベートーヴェンの第5番とともに、この作品は人類が創った音楽のなかで、最高峰に位置することは明白である。音楽に好き嫌いはつきものだが、これらの作品は個人の好き嫌いというレベルをはるか…
file.078『Genius Loves Company』レイ・チャールズ
6歳の頃、失明したレイ・チャールズは、盲学校に通いながらピアノを学んだ。その後、音楽で身を立てようとシアトルに移り、クインシー・ジョーンズと出会ってから道が拓ける。やはり、道を拓く…
file.077『30#1  HITS』エルヴィス・プレスリー
1977年、エルヴィスが死んだとき、世界中のロックファンが涙した。それを横目で見ながら、「なぜ?」と思った。94年、メンフィスのエルヴィス・プレスリー記念館(自宅を改装したもの)を…
file.076『ヴァイオリン協奏曲集』J.S.バッハ
本コラムは25回を1クールとし、それぞれ初回にバッハの作品を取り上げるというのが唯一のルールである。全部で100回の予定だが、最終クールは『ヴァイオリン協奏曲集』で始めたい。バッハ…
file.075『氷の世界』井上陽水
こと音楽に関しては洋楽一辺倒の私だが、この作品は中学生の頃、リアルタイムで聴き、以来、飽きもせず聴いている。このアルバムに引きずられる形で何年かかけて井上陽水のほかの作品も買い求め…
file.074『弦楽四重奏曲第14番「死と処女」』F.シューベルト
自分らしくない選曲だと思っている。よりによって「死と乙女」だなんて。私は死に取り憑かれているわけではないし、乙女にも惹かれない。しかも、この作品はとことん暗く、重苦しい。ただでさえ…
file.073『ザ・グレート・アメリカン・ソングブック』カーメン・マクレエ
女性ヴォーカルは、美しくきれいに澄んだ声ばかりがいいわけではない。このことは男性にも言えることだが、濁声(だみごえ)やぶっきらぼうな声が、時として魅力的に聞こえることがある。私にと…
file.072『デューシズ・ワイルド』B.B.キング
タイトルの「DeucesWild」は、ポーカーなどで2の札がワイルドカードとして使えるゲームを指すらしい。ポーカーをやったことがない私には、なんのことかさっぱりわからない。17人の…
file.071『太陽と戦慄』キング・クリムゾン
ロックをものすごく大ざっぱに分けるなら、「足腰系ロック」と「アタマ系ロック」になると思う。前者の代表はヘヴィメタ、後者の代表はプログレッシヴ・ロック(以下、プログレ)だろう。プログ…

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