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No.35

花のある空間。
フラワーデザイナー 佐藤康之

Contents

 最近、肩の力を抜いて、安らかなひとときを感じたことはありますか。
 一生懸命働いて、電車や会議に追われ、帰ったらゴハンを食べて寝る。それもいいかもしれません。でも、何か足りないと思いませんか。
 一番の贅沢、それは自分の周りだけを見るのではなく、その先にあるゆとりを感じられることなのかもしれません。例えば、道端に咲いている小さな花。ほんの数秒でもいい、眺めてみませんか。私たちのまわりには、こんなにも花が溢れているのだから。
 たくさんの花を抱えて、楽しそうに働く男性に出会いました。壊れ物を扱うように、大切そうにそっと手にした一つひとつの花。それを持っていた手はごつごつとして、肌をかさついていました。冬になれば冷たい水にさらされて、あかぎれになるのでしょう。
 どんな人にもうれしそうな笑顔で話しかけるその人は、佐藤康之さん。スーパーマーケットの一角で花屋を営みながら、クリスチャン・ディオール専属のフラワーデザイナーとして、忙しい日々を送っています。
 花は、生きるため絶対に必要なものではないかもしれません。けれども、なくてはならないもの。
 花を扱う青年をご紹介します。

●企画・構成・取材・文・制作/大島 怜子
●写真/渡辺 幸宏

 

● fooga No.35 【フーガ 2004年 12月号】

●A4 約90ページ 一部カラー刷り

●定価/500円(税込)
●月刊
●2004年11月25日発行

 

おかげさまをもちまして、完売いたしました

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