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No.13

愛という字
酒井真沙のあしあと

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 長時間におよぶインタビューの間、酒井真沙さんは、何度も妻や師匠、弟子、友人など周囲の人たちへの感謝を口にし、書への想いを真摯に語り、新たな創作へのテーマを述べ、そして時おり栃木弁を交えながら腹の底から笑った。
 なんと屈託のない、それでいて人間味の豊かな人なのだろう。
 酒井さんは現在、視覚障害者二級に認定されている。視界はつねに映像のない映写幕のように白く霞み、わずかに輪郭や色を識別できる程度だという。それでも青春のただ中にいる若者のように未来を語り、精進の意志を絶やさない。
 特集のタイトルは向田邦子の短篇集から拝借したが、なにものにもとらわれない無我の境地から生み出される作品の数々は、まさしく「愛という字」そのものである。周囲の人たちから受けたいっぱいの愛に対する感謝の念を、自分の作品にこめている謙虚さとはこういうことかと氏の創作から学ばされる。
 人間・酒井真沙のこれまでのあしあとをご紹介します。

●企画・構成・取材・文・制作/髙久 多美男
●写真/渡辺 幸宏

 

● fooga No.13 【フーガ 2003年 2月号】

●A4 約90ページ 一部カラー刷り
●定価/500円(税込)
●月刊
●2003年1月25日発行

 

おかげさまをもちまして、完売いたしました

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