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No.25

ミニ蒸気機関車に夢を乗せて
汽車工房 山口勇の悦楽人生

Contents

 世の中には大きく分けて二種類の人間がいる。せっかく与えられた人生を愉しむ人とそうでない人と。世のすべての人と言って語弊があれば、自分の生き方を選択できる先進国に生まれた人と言い換えてもいい。生まれた環境の違いはあるかもしれない。しかし、大金持ちの家に生まれたからといって、生涯愉しい人生が待ち受けているとは限らない。人生を愉しむか不満たらたらで生きるかは、その人の「意思」にかかっているのである。
 今回ご紹介する山口勇さん、なんと歓びに満ちた愉しい日々をおくっていることかと思わされる。人を何人も乗せて走れるミニ蒸気機関車を造ってしまう。絵を描く。知らない土地を旅する。山に登る。写真を撮る……。それらすべて独学で得たもの。蒸気で動く原理も絵筆の使い方も誰からの指導も受けることなかった。愉しもうと思ってそれらに自ら近づけば、知らず知らずものごとの真理が見えてくる。仕事にしてもそうだ。建築図面も模型図面もパースを描くのもすべて独学。建築学校にも行かず、誰の教えも乞わず、見事に自分のものとし、国家資格までとってしまった。
 あれもやりたいこれもやりたい。山口さんの頭のなかには愉しむためのアイディアが溢れかえっている。だから、いつも表情は和やか。毎日を愉しんでいるから、いやなことはどんどん遠ざかる。とてもシンプルなことだ。
 さて、毎日がつまらないとお嘆きの方々、この特集を読んで、山口勇の悦楽人生から何らかのヒントをもらうのもいいのでは。

●企画・構成・取材・文・制作/髙久 多美男
●写真/渡辺 幸宏

 

● fooga No.25 【フーガ 2004年 2月号】

●A4 約90ページ 一部カラー刷り
●定価/500円(税込)
●月刊
●2004年1月25日発行

 

おかげさまをもちまして、完売いたしました

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